マリンランプのご採用について

マリンランプご採用をお考えで、あまり知られていない照明器具ですので不安な面もあると思います。
今までの問い合わせや商品コンセプトを含めご案内いたします。

初めての方へ

初めてマリンランプをつけてみたいと思われた方、ご使用いただけるかどうか一度、よくお読みいただきご採用ください。

マリンランプで使用する素材の歴史

・海上を航行する船舶においては浸食されずらい材質を使用した部材が多く使用されています。大まかに金属で言えばステンレス・真鍮青銅鋳物・アルミなどで、加工もしやすく浸食しづらい材質として真鍮青銅鋳物は重宝されていました。現在においても水道関連の部材でバルブや配管などで使用されている素材です。昭和の時代では真鍮の船舶照明器具がたくさんありましたが、昭和49年のオイルショックの際に原材料が高騰、これをピークに船舶の照明器具は樹脂製の器具へとシフトされていきました。

マリンランプについて

・マリンランプの一部は今でも船舶照明として使用されるベース商品もありますが、大半は製作コンセプトを継承した一般照明器具にアレンジした照明器具となっております。

・真鍮や青銅鋳物を使用したマリンランプはお持ちいただくとお分かりになりますが重量が重く、質感あわせそこらではない本物志向を感じさせます。

マリンランプの使用素材について

・マリンランプの本体素材は船舶照明での使用が少なくなった真鍮と青銅鋳物によってつくられております。腐食されづらい材質でまったく腐食しないものではありません。腐食のスピードがアルミ、鉄などに比べ遅いのです。マリンランプの強度が必要な部分は青銅鋳物の部材を使用しております。青銅鋳物は鋳造で成型した部材を加工しており鋳物に空気の塊(巣)が入りやすいため、ところどころ数mmの穴が見える場合がありますが、青銅鋳物の製作の段階で多少ながら混入する為です。規格水準内で使用いたしておりますのご了承ください。

マリンランプ本体部について

・量産製品ではなく限りなくハンドメイドに近いく本体にくらべ特に網状のガードにつきましては職人によるカシメやろう付けなど、色合い・形状に多少の違いがございますのでご了承ください。

マリンランプ本体部仕上げについて

・マリンランプはゴールド色のタイプでは、仕上無の機種とクリアー塗装仕上の機種があり、シルバー色タイプでは、メッキ仕上の機種があり、ブラック色では、艶消黒塗装仕上げの機種があります。色合いの変化や浸食で言えばメッキが一番強く次にクリアー及び艶消黒塗装、仕上無の順になります。

マリンランプ本体部仕上処理無の機種について

・真鍮及び青銅鋳物の素材のままでコーティング等の処理を施していませんので期間が経過いたしますと色合いが変化し特に屋外でのご使用の場合は変化の度合いが早くなります。初期段階では白化現象がおき本体が白くまだらになり、数か月を経て黒化して参ります。また、雨などが器具に伝わり設置部周辺に色がつく場合がありますので予めご了承の上、ご採用お願いいたします。なお、クリアー塗装仕上をほどこしている商品につきましては屋外使用でも急激な色合いの変化はございません。

マリンランプのLEDランプ使用について

・LEDランプの使用につきましては弊社が推奨するLEDを装着した機種を、各シリーズ内で紹介しております。まずは各商品ページからご検討ください。

・別途にLEDランプをご用意する場合は各シリーズ詳細ページの適合のランプについてをご確認の上ご用意ください。価格は高いですが品質で見れば大手メーカー様のLEDランプを推奨いたします。

・個々での各種LEDランプの適合をお答えすることがメーカーや品種も多い為できませんので予めご了承ください。基本は①密閉型照明器具に使用できる物 ②器具のグローブに収まるものです。②は各商品ページ適合のランプについてから確認いただいた寸法となります。ランプの全長と直径です。

・別途にLEDランプをご用意する場合はランプ無モデルか白熱ランプ付モデルを使用してください。但し次の4機種については注意ください。1号フランジゴールド・1号ブラケットゴールド・1号フランジリフレクト・1号ブラケットリフレクトはE26口金のランプ無モデルですが適合できるLEDランプがほぼないと思われますのでLEDランプ付をご希望の場合はE17口金モデルのR1号フランジゴールド・R1号ブラケットゴールド・R1号フランジリフレクト・R1号ブラケットリフレクトをご使用ください。

マリンランプ屋外設置について

・マリンランプは器具の状態を見据えたメンテナンスが必要です。結露した場合のグローブ内部の拭き上げ、ランプ交換、パッキンなど消耗品の交換など。

・特に結露については施工方法の差で大きく状況が変わりますので以下の点ご参考にしてください。

1.取付方向に制限がございますので必ず正方向にてご使用ください。

2.取扱説明書を参照し、設置する面の電線出し口周辺や照明器具の電線挿入口周辺のコーキングを必ず施して下さい。

3.地面や地面と同じ状況となる場所への取付はおやめください。地面と同じ状況とは地面ではないが雨が降った場合水分が払拭しない場所(階段・玄関・アプローチ・隙間の無いウッドデッキ)器具のみ50cm以上立ち上げができれば構いませんが 多量の結露が発生する原因となります。

・グローブの内側に霧状の結露が生じる事があります。これは密閉型照明器具の為、電球点灯・消灯を繰り返すうちに内気と外気の温度差から発生する基本結露と周辺の湿気を熱膨張により目に見えない隙間から吸い込んでグローブ空間内の空気中の水分量を多くしてしまう二次結露がグローブ内部の結露の原因と考えられます。
器具自身に水を放水しても器具内部に水が侵入することはございませんが密閉とは言えども内部は真空ではなく空気が入っておりますので構造上結露が発生することをご理解いただくとともに器具内に水滴が溜まった場合はグローブ内部を拭いていただくなどの定期的メンテナンスをしていただき末永くご愛用していただきますようお願い申し上げます。
なお、結露を最小限に押える為にも施工時にコーキング処理を必ず施していただくことをお願いいたします。